
しかし一か所に皆が集って神を讃美する事は初代教会以来続いている教会の本質ですから、このアナログ面を抜きにしてはデジタル技術も意味を成しません。
考えてみればそれは世の中すべてのデジタル化現象に当てはまる様に見えます。つまりどんなに技術が進歩してもデジタルはアナログの影でしかないのです。
今は日の当たる所で進化し続けるデジタル技術の元で、一見その影に甘んじている様に見えるアナログデバイスとそこに包含された技術ですが、実はアナログなくしてデジタル無しだと私は思っています。

つまるところデジタルとはアナログの幻影に過ぎないのです。論より証拠にデジタルには重量がありません。だから幻と同じ類です。しかしこれほど便利な幻影はありません。それは自由に加工出来、しかも時間空間に縛られないからです。
ただしデジタルはその本体であるアナログの物理的実在ゆえに成り立つものであるというのが私の考えです。
なぜかと問われるとその理由の説明は簡単ではありませんが、一言でいえば秩序の崩壊を招くからです。