
あとの祭り
今朝は1℃と寒かったです。最高11℃どまりで
空は晴れて空気が澄んでいます。
昨日は感謝のうちにクリスマス聖会を終えました。
昨日は奇しくも音楽家プッチーニの誕生日で、
Nagazono兄のテノールに心酔しましたが、
また今年はプッチーニ没後100年にもあたります。
初めてイタリア、ルッカの地を踏んだのは
かれこれ25年も前の話になりますが、
今でも中世の姿を色濃く残す城壁に囲まれた街の姿に
感銘を受けつつ歩いていると
迷路の様に入り込んだ路地の先に
プッチーニの生家を見つけました。
屋内は数々の遺品や自筆の譜面等が展示されていましたが、
何と言ってもその部屋の空間に漂う
音響の因子に魅惑され、圧倒されたのを覚えています。
上階の窓枠に切り取られたこの街の眺望や
天井高くまで白塗りの壁、
屋根裏ベランダへと続く狭い石段が
あの数々のオペラの着想に一役かっていたのかと思えば
華やかな舞台の楽屋を垣間見るような気分になって
これぞまさに旅の醍醐味の一つかもしれません。
リモート時代になって、
遠隔で済まされる利便性は手放せなくなりましたが、
同時に現場に立つことで、舞台裏が見えてくるという
重要性も浮上して来たのも事実で、
両者を使い分けるバランスがここでも大切だと気付かされます。
つまりは便利さだけに偏り過ぎても
フレームの外側の見えない領域が広がるだけだし、
とか言っても、現場主義にこだわり過ぎれば
無駄に手間暇を浪費することになってしまいます。
結局これ一つで良いというものはどこにも無く、
また無用なものも何一つ無く、
重要なのはそれらの混合であり、
混合となれば、その配合如何で
変幻自在に変化出来ることになります。
昨日のクリスマス聖会は
いつものAIカメラは良かったのですが、
今回は勝手が違って講壇とは反対側を映そうとして
AIも困惑したようです。
単純にカメラスタンドを手でもって
反対側に向ければ良かったと気付いたときは
もうあとの祭りでした。