Essay
お元気ですか。今朝はいいお天気です。
目覚めの射光は強くも空気はまだ爽やかで梅雨の気配なき今はとても過ごしやすく、秋にはない新しい躍動感があります。
植物は開花し、熊は冬眠から目覚め、啓蟄もあり、生命の鼓動を感じる季節だからでしょう。
しかし一方で、気分が落ち込む病も増えたりで、そもそも春とは一体何なのかとその正体を訝り気味にもなるのですが、うちの犬を見ているとどうも冬の毛が抜け落ちて新しい毛に変わりつつあるようなので、まあこれが春の正体なのかと納得しているところです。
もしこの時期に不安を抱くことがあれば、不変すなわち安定という勘違いから生まれた不安なのかも知れませんが、新しく生まれ変わるために常に古いものを棄てなくてはならないのは、自然界の掟なのでしょう。
もはや掌ほどのスペースも見出せない机上を最近無性に片付けたいと思うのもこの時期のせいだからでしょうか。
でもなぜかそれが出来ないのは天気が良くて外に出たいからで、これまたこの時期のせいとなれば、やっぱり春はどこか落ち着かない季節ですね。
東京教会のハナミズキ