
自分を許すとは
今日は暑かったです。現在夜10時過ぎても20℃近くあり、
でもまた寒い日が来るそうで、目まぐるしい気温の乱高下です。
そのせいか睡眠も乱れ気味で、しかし守られていて感謝です。
道路がいつもより渋滞していたので、何事かと思っていたら、
歩道に突っ込みそうになって、フェンダーがつぶれた車と
パトカーや警察が目に入りました。
歩道と車道の間に少し深めの段差があったので、
乗り上げずに済んだようでしたが、
幸い春休みで下校中の子供たちはいなかったものの
あわや歩行者を巻き込む大惨事にもなり兼ねなかったわけで、
一人相撲で済んだのは不幸中の幸いだったかもしれません。
気になるのはその原因ですが、
この急な気候の変化によるものなのか、
睡眠不足によるものか、
はたまた複合的な原因によるものか。
新年度を前にして、なぜかこの時期よく思い起こすのは
ハインリッヒの法則です。
経験則の一つではあるのですが、何かにつけては思い出します。
それは、一件の重大事故が起こる前には29件の軽い事故があり、
そのまた背景には300件のヒヤッとか、ハッとがあるというものです。
今から百年近く前に出版された論文に書かれたものです。
彼によれば、「災害」の定義とは、
物体,物質,人間または放射線の作用または反作用によって,人間の傷害またはその可能性を生ずるような、予想外の,しかも抑制されない事象である。
これだけ読んでもよく分からないのですが、
一言でいえば、予期しない事故や自然災害、と言ったところでしょうか。
そして、1:29:300というのが、重要な数値です。
つまり合わせて330回の単純ミスを含めて
そのうち1回が重大事故となると、
これも人間社会に於ける一つの発見です。
一般に人は自分が正しいと思って行動していますが、
正しさとはすべて主観的なもので、
客観的正しさは存在しません。
もしあるとするならば、それは真理とか、
または一つの法則と言うべきものでしょう。
しかし、正しさは、人が百人いれば、百あるといった感じになります。
ハインリッヒの法則から導き出せる結論は、
300回の些細なヒヤリとかハッとをよく認識して
それらをなくせば、大きな事故は起こらないというものです。
実際には、その300を極力減らして、ということになるでしょう。
人は自分の弱さを容認出来ない時に
つい正しさを口に出しやすいものです。
それは弱さを人に気付かれたくないから
その代わりとして正しさを主張してしまうわけで、
しかし逆に言えば、それがあったが故に
幼少期から大人になった今日まで
強くなろうと努力してこれたので悪いわけではありません。
むしろそれが自分を防衛してくれたので、
お疲れ様と言ってねぎらいと感謝の言葉を与えることで、
過剰に自分を駆り立てる「弱さを他者に気付かれるな」という思いを、
ちなみに心理学ではこれをドライバーと呼んでいますが、
緩めてあげることが出来ます。
そして、その上で更に自分を許すというか、自分に許可を与えます。
この場合のドライバーなら「弱さを知られてもいいよ」的な許可でしょう。
大切なのは正しさを張り合って勝つことではなく、
リラックスして力を抜きながら楽しめる人との関係を築くことで、
まずは自分に許可を与える自分との関係からスタートです。